News Release

OIST発スタートアップ、国産イオントラップ量子コンビュータの社会実装に向けて前進

画期的な分散型アーキテクチャで「誤り耐性型量子コンピュータ」実現に取り組むQubitcore

Business Announcement

Okinawa Institute of Science and Technology (OIST) Graduate University

沖縄科学技術大学院大学(沖縄県国頭郡恩納村、学長兼理事長:カリン・マルキデス、以下「OIST」)と、 量子コンピュータの基盤技術であるイオントラップ技術と光共振器を組み合わせることで、分散型量子計算システムの実現を目指すスタートアップ Qubitcore株式会社(キュービットコア、神奈川県横浜市、代表取締役CEO 綿貫竜太、以下「Qubitcore」)は、2025年6月1日付で独占的ライセンス契約を締結しました。

本契約を通じて、Qubitcoreは、 OISTの量子情報物理実験ユニットで培われてきた研究成果を継承し、社会実装を担い、量子コンビュータの商用化を加速することを目指します。同ユニットの研究活動の一部は、OIST InnovationのProof of Concept (POC)プログラムの支援を受けてきました。ユニットを率いる高橋優樹准教授は、内閣府が推進するムーンショット型研究開発制度において、目標6「2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現」における研究開発プロジェクト「イオントラップによる光接続型誤り耐性量子コンピュータ」のプロジェクトマネージャーを務めています。

また、ライセンス契約の締結に伴い、OIST Lifetime Ventures Fundをリード投資家としたプレシードラウンドの資金調達が完了しました。

今後、OISTの研究成果を基盤に、Qubitcoreによって、信頼性が高く大規模な計算が可能な「誤り耐性型汎用量子コンピュータ」の実現に不可欠な次世代アーキテクチャの開発と商用化が推進されることで、量子時代における経済、産業、安全保障の飛躍的発展が期待されます。

高橋准教授は、「 OISTで取り組んできたイオントラップの量子光接続に関する研究成果が、社会実装に向けた具体的な取り組みへと展開されることを大変意義深く感じています。今後、OISTとQubitcore社を中心に、国内外の研究者を巻き込んで研究開発が飛躍的に進展していくことを期待しています。」と述べています。


詳しくは、共同プレスリリースをご確認ください。


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