News Release

大統領科学技術諮問委員会の元メンバー、COVID-19委員会の創設を提案

Reports and Proceedings

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

Christopher Chybaらは、オバマ政権時代の大統領科学技術諮問委員会(PCAST)のメンバーとしての経験を生かし、米国超党派COVID-19委員会の創設を主張している。目的は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック発生を調査するとともに、今後のエピデミックの際に確実に国がより効率的に対応できる方法を提言することにある。「超党派COVID-19委員会の職務は、今回のパンデミックで米国がこれほど上手く対応できなかったのはなぜか、そしてそれはどのような経緯であったのか、加えて、どの程度の特定の成果は上げられたのかを明確に評価することになる」と著者らは書いている。そのような組織には優秀な先例がある。米国議会はこれまで、生命に重大な影響を及ぼした他の事例について国家的な委員会を設置してきた。例えば9/11 Commission(9/11委員会)やHouse Select Bipartisan Committee on Hurricane Katrina(ハリケーン・カトリーナ下院特別超党派委員会)で、これらの委員会は各事例への対応を論評して今後の政策に情報を提供した。COVID-19に関しては、COVID-19委員会を提案する8つの法案が議会に提出され、民間資金の非政府組織「Covid Commission Planning Group(新型コロナウイルス委員会企画グループ)」も結成されてはいるが、これら以外はほぼ何も達成できていない。Chybaらは今回、米国COVID-19委員会をどのように計画して発足させるかを説明するとともに、同委員会が評価すべき国の公衆衛生インフラ、新型コロナウイルスの前兆や起源、適切なパンデミックへの備え、COVID-19の米国進入への対応といった問題について概要を述べている。「COVID-19委員会は米国の関係する制度をどう向上できるかを明確にしなければならない。そして今後パンデミックが発生した際には、より強く連携して優れた成果を確実に上げなければならない。同委員会は必ずそれができるだろう」とChybaらは書いている。


Disclaimer: AAAS and EurekAlert! are not responsible for the accuracy of news releases posted to EurekAlert! by contributing institutions or for the use of any information through the EurekAlert system.