News Release

BAUSの登場:継続的医療用イメージングを可能にする生体接着性超音波デバイス

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

耐久性のある接着性、伸縮性の材料により装着されるウェアラブルな超音波デバイスは、活動的な患者における体内の器官および組織の連続的な医療用イメージングを可能にする、と研究者らが報告している。この研究の著者らは、ジョギングや飲料摂取などの活動を行っている現実の人々で同パッチの試験を行った。超音波イメージングは、体内の軟部組織および器官に対する非侵襲的イメージングを行うための医療用ツールとして最も広く用いられているものの一つである。数日間から数ヵ月間にわたる継続的または長期的な超音波イメージングは、臨床医にとって健康状態のモニタリングや疾患進行の観察を可能にするとともに、発達生物学に対する新たな洞察を可能にする。しかし大抵の場合、従来の超音波デバイスは、大きな硬いトランスデューサを、皮膚に密接かつ継続的に接触させなければならないため、活動する必要のある患者では特に、長期の体内観察が難しい。他方、伸縮可能な超音波デバイスはよりウェアラブルとなっているが、それでも低いイメージング解像度、体動によるイメージの質の不安定、短い連続イメージング期間(約1時間)ならびにデバイス故障が発生しやすいなどの限界がある。Chonghe Wangらは、これらの問題の多くを克服できるデバイスとしてBAUS(bioadhesive ultrasound)パッチを紹介している。BAUSデバイスは、薄く硬いピエゾ電気型超音波トランスデューサアレイから成り、持続的で軟性の生体接着性ハイドロゲルエラストマーにより皮膚に密着させることで、48時間以上にわたり皮膚にしっかりと接着でき、かつ超音波透過性が維持される。WangらはBAUSの能力を実証するため、頸動脈、肺および腹部の組織に対する継続的in vivoイメージングのモニタリングを、BAUSおよび市販の超音波機器について様々な環境条件下において患者に様々な活動(ジョギングや飲料摂取)をさせて実施した。Philip TanとNanshu Luは関連するPerspectiveで、BAUSパッチの可能性と限界についてより詳細に論じている。


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