News Release

赤色惑星を周回する系外惑星について、密度により岩石富む太陽系外惑星と水に富むものに分類

Peer-Reviewed Publication

American Association for the Advancement of Science (AAAS)

新たな研究により、小型太陽系外惑星の密度を測定することにより、赤色矮星系を形成する惑星集団において、3つの明確に異なる集団(ガス状、岩石及び水に富む惑星)のあることが明らかになった。赤色矮星(M型矮星)周辺には小型惑星がよく見られ、その中心星を横切る惑星の多くは、透過分光法による大気特性評価にとって理想的な太陽系外惑星の大半を占めており、生命の兆候探査に最適な場所のいくつかを代表している。しかしながら、M型赤色矮星周辺の小さな天地については、それらの組成に関しては理解されていない点が多く、そこで居住が可能であるかについて不明なままである。さらに、地球から遠方にあるこれらの惑星の研究は、それらの中心星から出る赤い光がかすかであるため、非常に困難である。概して、小型太陽系外惑星の半径は二峰性分布に従うことが知られており、この分布はそれぞれ、2つの異なる岩石状惑星集団とガス状集団(薄い又は分厚い水素 ―― ヘリウムから成る大気のある惑星群)によるものであると解釈されている。地球近傍のM型赤色矮星周回軌道において新たに発見された34個の惑星に関するトランジット太陽系外惑星探索衛星(TESS)による半径および質量測定データを使用して、Rafael LuqueとEnric Palléは、惑星の種類について、密度によってより明確な分布が得られることを示した。以前の理解と異なり、LuqueとPalléは、M型赤色矮星を周回するこれらの惑星が3つの異なる密度区分に分類(岩石、ガス状および水に富む太陽系外惑星)されることを発見した。今回の発見によると、第3の系外惑星集団は50%の岩石と50%の水から成る惑星モデルによる密度予測と合致している。著者らは、これらの水に富む惑星が中心星により近い軌道への移動前に、中心星から遥か彼方で氷と岩石から形成された可能性があることを示唆している。関連するPerspectiveにおいて、「水に富む太陽系外惑星が存在することは特に興味深い一方で、赤色矮星周辺にある3種類の惑星すべてによって、生命の生存可能な条件を示し得る」とJohanna Teskeは述べている。「異星人生命体発見の可能性はさて置き、(天の川銀河において最もよく見られる恒星の種類である)赤色矮星周辺の惑星の組成密度を測定することは、小型惑星の形成と成長という複雑な謎について全貌を知るために重要である。」


Disclaimer: AAAS and EurekAlert! are not responsible for the accuracy of news releases posted to EurekAlert! by contributing institutions or for the use of any information through the EurekAlert system.