赤血球を作り出す不死化ヒト赤芽球細胞株 「ELLU細胞」を樹立
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(ポイント) ・ ヒト成人骨髄細胞から半永久的に増殖する不死化赤芽球細胞株「ELLU細胞」を樹立 ・ ELLU細胞は、培養条件の変更だけでヘモグロビン合成や赤血球への分化が可能 ・ 将来的に赤血球の体外大量生産による輸血医療への応用が期待される
OISTとFC琉球が連携します。脳科学の知見を活かし、将来的にプロアスリートのパフォーマンス向上にも貢献できるプロジェクトを目指します。
神戸大学バイオシグナル総合研究センターの長野太輝助手、鎌田真司教授らの研究グループは老化ストレスを受けた細胞にビタミンB2を添加するとミトコンドリアのエネルギー産生機能が増強され、老化状態に至るのを防止する効果があることを明らかにしました。老化した細胞が体内に蓄積すると加齢性疾患や全身の老化の原因となることが示されていますので、今後ビタミンB2を利用した医薬品や栄養補助食品により細胞の老化を抑制することで加齢性疾患の予防・改善や健康寿命の伸長につながる可能性があります。
神戸大学大学院システム情報学研究科の谷口隆晴准教授、博士後期課程の学生の陳鈺涵さんと、大阪大学大学院基礎工学研究科の松原崇准教授らの研究グループは、一般の観測データから、データに隠された運動方程式を抽出することで、物理学に忠実なモデルを作成する人工知能技術の開発に成功しました。今後、この技術により、これまで力学の理論で説明できないと考えられていた現象に対して、隠された運動方程式を発見できるかもしれず、例えば、生態系の持続可能性の検討に物理学の知見や物理シミュレーションが応用できる可能性があります。
●マイクロコンピュータ断層撮影法を用いた新規診断法により、江戸時代の人々が歯周病に罹患していたことを明らかにしました。 ●歯石に含まれている細菌のDNAを抽出し、江戸時代当時の人々の口腔内に存在していた細菌の種類を特定しました。 ●細菌ゲノム解析によって、江戸時代と現代の人々で口腔内細菌の組成が異なり、歯周病の原因細菌においても時代や食生活で変化がある可能性が示唆されました。
京都大学のせいめい望遠鏡をはじめとした複数の望遠鏡による連携観測で、若い太陽型星で発生したスーパーフレアに伴って巨大フィラメントが噴出しているようすが初めて捉えられました。若い頃の太陽がどのようにして地球や火星の大気に影響を及ぼし、生命の生存環境が作られていったのかという疑問を解く糸口となる可能性があります。
・アルツハイマー病などの神経変性疾患に関与するタウ蛋白質※1が脳炎症を誘発する分子メカニズムを解明しました。 ・PQBP1を使って、脳内ミクログリア※2はタウ蛋白質を認識することを発見しました。 ・タウ蛋白質と結合したPQBP1※3はcGAS-STING系※4の細胞内シグナルを誘導して、ミクログリアの炎症反応※5を誘発することを示しました。 ・上記の分子メカニズムは、エイズウィルスに対して自然免疫を担うマクロファージ※6が起こす反応と同一のものでした。 ・脳内ミクログリアに限定してPQBP1を抑制することで、タウ蛋白質による脳炎症を抑えることができることを示しました。
●歯周病の発症・進行に関与する数多くの細菌の中で、その活動性が高く、病態の悪化に寄与する細菌種やその機能を明らかにしました。 ●ネットワーク解析により、複数の細菌種が互いに影響し合いながら、より病原性の高い細菌叢へと変化していくであろうことが推測されました。 ●これらの細菌種をターゲットにした歯周病の早期発見・早期治療法の開発が期待できます。
沖縄科学技術大学院大学の研究チームは、免疫細胞が発生期の網膜に定着する際に血管の表面を通路として利用し、神経細胞の発生開始を合図に浸潤することを発表しました。
海水1リットルからサンゴ礁に生息するする造礁サンゴの種類を判別できる遺伝子解析技術を開発しました。