東京大学大学院工学系研究科の高原 泉大学院生(博士後期課程)、同大学 生産技術研究所 溝口 照康教授、モントリオール大学・Mila -Quebec AI InstituteのBang Liu准教授らの研究グループは、大規模言語モデル(LLM)をエージェントとして活用し、目標特性を持つ無機結晶材料を自律的に探索・設計する手法を開発しました。
材料探索における専門家の思考プロセスを模倣したツール(短期記憶・長期記憶・周期表・知識ベース)をLLMの推論プロセスに統合することで、幅広い材料空間の探索を実現しました。
本手法を用いることで、平易な自然言語で環境問題や資源制約を考慮した制約を付与したり、提案材料がなぜ有望なのかを解釈したりすることが可能となり、材料開発の加速と理解の深化に貢献することが期待されます。